■【依頼先を決める前に忘れてならないポイント】
いざ住まいを建てるとなると、
予算はいくらで、
いくつ部屋をつくろうかと
いうことに気を取られがちです。
それらも大切なことですが、
快適で満足度の高い住まいを建てたいと思うなら、
どこに依頼するか決めるのに、
時間をかけることが最も大切なことです。
「工務店」にするか、
「ハウスメーカー」にするか、
「建築家」に頼むか。。。
今回は分かりにくくて面倒な作業である
「失敗しない依頼先を選ぶ秘訣」をご紹介します。
■その1『住まいづくりの依頼先を考える』
依頼先を決められない人が増えているようです。
「どこに頼んで良いかかわからない。」
「最初に何をして良いかがわからない。」
このように悩みを持たれている方がいます。
「住まいを建てるぞ!」と決心した時には、
住宅展示場まわりから始めるかもしれません。
また週末には、
「家族でハウスメーカーの展示場を見てまわる・・・」
というお話もよく聞きます。
しかし、それは過去の常識です。
最近では、たとえばテレビなどで
「建築家との住まいづくり」
といった番組が人気です。
住まい探しのファーストステップに
変化が見られます。
以前では、ひと通りハウスメーカーの住宅展示場を見て
『何か違うな』と物足りなさを感じる方が多かったようですが、
最近では『建築家とハウスメーカー、
そして、工務店による住まいづくりの違いを知りたい』
という方が増えてきました。
「建築家と住まいを建てる」ということは、
家づくりの選択肢に入っていないこともありましたが、
最初から「建築家」という選択肢も候補に
入るようになったのです。
「建築家」の存在がだんだんと認知されてきようですが、
その建築家たちの『職能』を
きちんと理解している人はほとんどいません。
それに建て主が、上記の三者の違いを
明確に理解している方は、
これまた少ない状況です。
■家づくりの役割
家づくりをどこに頼むかを決める前に、
家づくりの『役割』について
あらかじめ知っておく必要があります。
家づくりの役割は、
「設計」
「監督」
「施工」
の3つの『役割』があります。
「設計」とは建て主さんのご要望によって
住まいのイメージを図面に表し、
安全性や快適性を考慮して構想を練る仕事です。
「建築士」の資格を持った者が行います。
「建築士」の数は全国で103万人(平成17年度末)と言われています。
内訳は、
一級建築士32万人。
二級建築士69万人。
一級建築士の平均年齢は56.2歳です。
かなり年齢が高い業界です。
一級、二級、木造建築士があり種類によって
設計できる建物の構造や規模はさまざまです。
また「建築士」だからといって全員が戸建住宅の
設計に携わっているかとは限りません。
そして「建築士」を取得しているのは、
設計事務所の方だけではなく
工務店やハウスメーカーの営業さん、
そして、建築関係業者の方々です。
家づくりの相談は、出来れば「建築士」を取得している方、
そして現在も現役で住まいの設計業務に携わっている
「建築士」にするのがベストなのは言うまでもありませんね。
■「建築士」の役割
「建築士」が設計を仕事として行う所は設計事務所です。
その事務所は「○○建築士事務所」とも言います。
この「○○」には、一級、二級、木造が入ります。
参考までに建築士の事務所登録を受けていないと、
設計業務が出来ません。
この設計事務所に『建築家』が属します。
ハウスメーカーや工務店では設計担当者、
小規模工務店では設計事務所に外注するケースがあります。
(注意事項:建築士は資格名。建築家は職業名です。)
■依頼先による設計・工事期間の目安
ハウスメーカー 設計期間1〜3ヶ月 工事期間2〜4ヶ月
工務店 設計期間1〜3ヶ月 工事期間3〜6ヶ月
建築家 設計期間3〜6ヶ月 工事期間5〜6ヶ月
規格住宅が多いので、ハウスメーカーは工期が短いのが特徴です。
建築家との家づくりは、ひとつひとつ選択の連続です。
さまざまなことを決めていきながら家づくりをしていきます。
詳しくは次号で、各依頼先の特徴について解説しながら、
「失敗しない依頼先の決め方」を考えます。
酒井利美
