2006年01月11日

■建築士の試験(快適住宅論No.021)

■一次試験免除になる制度とは

 一次試験に合格してれば、次年度の一次試験が免除になります。
 2級建築士なら、2回まで。
 1級建築士なら、1回まで。
 のように、一次試験を免除して受験することが出来ます。

■合格する「受験生」

 目指すなら、一級建築士、とりあえず二級建築士を目指す。
 と意気込んで二級建築士を受験される方は目標意識が高いので、
 たいてい一回で合格して行きます。
 合格するんだろうなあと感じる方は、ほぼ100%の確率で合格し
 ます。
 勢いが違います。

■二級建築士の設計製図試験とは

 設計製図試験は、A2サイズ(420mm×594mm)の用紙に設計した
 住宅プランを描いて行きます。
 2級の設計製図試験の内容は配置図兼1階平面図、2階平面図、
 2階床伏図(ゆかふせず)兼1階小屋伏図、そして立面図、矩形図
 (かなばかりず)、面積表を4時間30分という時間で描き上げる
 ことになります。
 ちなみに一級建築士の設計製図試験は、5時間30分です。
 問題文を読み、条件に合ったプランをつくり(設計に約1時間)、
 製図(図面を描く)に残りの時間をかけて、描き上げます。
 4時間30分という時間は、とても短いので、時間との戦いです。
 最初の、設計が1時間程度で、まとまらなければ、製図を描き上
 げることは出来ません。
 いくら早く描くことが出来ても、合格する図面にするためには、
 作図する時間が必要不可欠だからです。

■二級建築士の設計製図試験に合格するには

 合格のコツなどは確かにあります。
 ですが、最終的には、図面を描くという訓練をつんでいないと、
 時間内に描くことは出来ません。
 製図試験では、A2サイズの用紙に要求された図面を、すべて描
 くことを「一式図(いっしきず)」と言っています。
 この一式図を多く描いていた方が合格します。
 簡単な話しですよね。
 ですが、この単純なことも出来ないと、来年も再度受験すること
 になってしまいます。
 製図試験では、図面を手描きで行うので、これまでの製図の蓄積
 された量が、ものを言います。
 たとえば、学生時代にたくさん描いたとか、実務で手で描いてい
 るなどのことです。

■最近の受験生実態

 最近ではCAD(Computer Aided Design)というコンピュータの
 ソフトを利用して図面を描くことがほとんどなので、手で描くと
 いうことが、出来ない受験生が増えてきました。
 ですが、私の経験からすると、CADというソフトを使って図面
 を作成することが出来る技術があれば、手でも描けると思います。
 CADでしか描いていないから、描けない。
 というのは言い訳です。
 図面を描くという技術は、図面の意味がわかり細部まで理解して
 いるということ。
 つまりは、細部までよく理解していない、だから描けないのだと
 思います。
 実際のところ、図面を描いたことがないという方が多い状況です。
 二級建築士を受験するのに、今までほとんど図面を描いたことが
 ないという方がいるというのは、恥ずかしい話ですよね。
 でも、これが現実です。
 勢いで、二級建築士を取ってしまったという方では、この即席の
 二級建築士になってしまいます。
 実際には、あまり知らないという二級建築士もいたりします。
 資格試験では、取得はすることが出来たとしても、実際に仕事の
 中で生かせるかどうかは、また別の話だということでしょう。

■二級建築士試験についてのまとめ

 二次試験に注目して書いてきましたが、一次試験の学科について
 書いてなかったので、ここで簡単にご紹介します。
 ○一級建築士 一次試験[学科の試験]の時間 3時間 
 ○二級建築士 一次試験[学科の試験]の時間 3時間×2
                       計6時間
 試験問題は一級建築士学科試験が、5択の中から1つの選択肢を選ぶ
 二級建築士学科試験では、4択の中から1つの選択肢を選びます。
 どちらとも、100問を4つの分野に分けて25問ずつ試験を行います。
 その合計点は4つの分野の合格ラインを超え、そして総合点数が
 合格ラインに超えた者が合格となります。
 この二つの基準があるため、4つの分野をまんべんなく勉強する
 必要があります。
 苦手分野が、少なくなるように試験が出来ています。
 確かに、苦手な分野があっては、設計して建築物をつくる場合に
 は、危険ですよね。
 だいたい合格点数ラインは、70%程度です。
 そして、設計製図試験では、A2の用紙の必要な図面を完成され
 ているかどうかで、採点されるかどうかが決まります。
 図面が完成していて、問題文にそったプランをつくり、図面が正
 しく描かれているかどうかです。

■住まいづくりには「二級建築士」

 建築士の資格試験では、一級建築士、二級建築士の他に、
 「木造建築士」という資格があります。
 「木造建築士」は、あまり受験される方もいないということと、
 受験をするなら、二級建築士からという流れになっています。
 住まいづくりでは、試験の内容の通り、条件に沿って住宅を設計
 して、図面に描くということで、二級建築士を取得していれば、
 住宅づくりにおいて、必要な資格であるということは、わかって
 いただけたのではないでしょうか。

 今日は、ここまで。

 つづきは、明日。

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