■「インテリアプランナー」をご紹介する前に
「インテリア」を知るには、まず歴史を知っておくと理解しやす
いので、「インテリアの歴史」について考えてみたいと思います。
■歴史から考える「インテリア」
インテリアとは室内空間を指しますが、室内空間に含まれる「物」
も含んだ考え方で使われます。
また、インテリアに含まれる「もの」や「要素」などは、たくさ
んの種類があります。
種類が多くなり何を基準に考えていけばよいのでしょう。
それはまずインテリアの歴史を簡単に知っていると役に立ちます。
■「西欧諸国」と「日本」での「建築様式」の違い
「西欧諸国」とは、日本の文化では室内空間について、大きく異
なる考えがあります。
それは、「建築の様式」の違いです。
どんな様式かと言うと、
「西欧諸国」→ レンガを積んでつくる「壁式」の建築
「日本」 → 柱と梁からなる「架構式」の建築
注:架構(かこう)
建築物を構成する骨組み、部材の組み方。
「壁式」と「架構式」の違いからインテリアを考えてみましょう。
■「壁式」につかわれるレンガ
壁式というスタイルでは、職人がひとつずつレンガを積んでいき
壁をつくり、そして、レンガを壁から屋根へとつないで、一つの
建築物にしていきます。
壁をつくるのは、想像出来ますが、それをドーム型に屋根を形づ
くるというのは、大変な作業だと思いますね。
■「レンガ」は簡単に壊れない
使われるレンガは、簡単に壊れるものではありません。
なので建築物をつくるという発想は、日本とは根本的に違います。
日本では、柱と梁という材木をつかって住まいをつくります。
なので、つくるにはあまり時間がかかりません。
そして、傷んできたら取り壊すという手法で、新しい住まいを、
建築します。
簡単に壊れないから、室内空間を重視したとも言えます。
そして歴史が古いので、装飾に対する技術が発達しました。
■「窓」の考え方
レンガを積む壁式の建築では、窓を大きく取ることができません。
「窓」という開口部を、日本のように大きく取ることが、構造的
に出来ません。
「窓」は縦に細長く、横に短いので、壁の面積が必然的に大きく
なりました。
大きな壁を装飾することで、室内空間に潤いを持たせ快適に演出
するという技術が、発達しました。
■「光」の採り入れ方
少ない窓から、いかに「光」を採り入れるかということが、その
当時の建築家にとって大きな課題でした。
そして「光」を、上手に採りこむ手法を手に入れました。
例えば、ローマの【パンテオン】です。
円形の直径、ドームの高さ共に50mにも達する建築物で、上部
には9mほどの天空光を採り入れる穴があいています。
薄暗いホールに、劇的に明るい光が、差し込んでいます。
私も、実際に見に行って来ましたが、感動ものでした。
穴が開いているということは、建物の中に水が入ってきてしまい
ます。
その水を排水することも考えた設計がされているという緻密さに、
あらためて感動しました。
「光」が少ない住まいにいかに「光」を採りこませるかは、現在
の日本でも大切な考え方です。
ちなみに、日本では、建築基準法により各部屋に対しての「窓」
の最低限の大きさが制限されています。
・この壁式の考え方は、快適な住まいづくりでは欠かせない考え方
なので、次回からもひきつづき書いていきたいと思います。
今回のお話は、私の大学時代の恩師である「谷川正己」先生の、
教えを私なりに、アレンジしてお届けしました。
谷川先生はフランク・ロイド・ライト研究の第一人者です。
そして建築史の専門家。
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■【谷川正己】先生のご紹介
1930年生まれ。大阪工業大学工学部建築学科卒業。
元日本大学工学部教授。工学博士。
2000年 谷川正己フランク・ロイド・ライト研究室設立 主宰
1998年、「Frank Lloyd Wright研究に関する一連の業績」で
日本建築学会賞受賞。著書多数。(本による抜粋)
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