2006年01月16日

■外壁材(快適住宅論No.024)

■「外壁材」とは

 住まいの「外壁材」とは、その名の通り建物の外側に来る材料の
 ことです。
 さまざまなタイプがありますが、今日は「サイディング」につい
 て考えていきます。
 「サイディング」とは、建築物の外壁に用いられる耐水・耐候性
 に優れた板(ボード)のことです。
 最近では、一般的に使われているのは、鉄板のタイプと、窯業系
 という2つが普及しています。

■「鉄板サイディング」の「鉄板」

 「鉄板」とは、最近では亜鉛とアルミの合金である「ガルバリウ
 ム鋼板」が多く使われている材料で、また「金属サイディング」
 とも言います。
 「ガルバリウム鋼板」とは、屋根材としても使われていますが、
 外壁材としても普及しています。
 「ガルバリウム鋼板」の特徴としては、長期耐久性があり、亜鉛
 鉄板の約3から6倍の耐久性が期待できる優れた表面処理をされ
 た鋼板です。

■「ガルバリウム鋼板」を使った材料

 現在では、鉄板というとほとんど「ガルバリウム鋼板」のことを
 指します。
 昔(2から3年前)で言う鉄板とは、違います。
 皆さんが計画されている住まいで鉄板になる部分、例えば、屋根
 材や、外壁材で、ガルバリウム鋼板が使われているか確認するこ
 とが必要です。
 鋼材メーカーも従来型の鉄板を作っていないとも言います。
 また鉄の不足により、昨年ぐらいから鉄板の価格が上がっている
 ことにも注意が必要です。

■「鉄板サイディング」では、断熱材が間に入っている

 外壁に鉄を使うわけですから、熱をもろに受けてしまいます。
 そこで、サイディングメーカーは、断熱材をはさみこんで、熱が
 伝わりにくいようにしています。
 熱を伝わりにくくし耐久性を持たせた外壁材、そして汚れにくい
 外壁材は理想ですね。

■「光触媒」の登場

 最近では、汚れ防止に「光触媒」を散布しているメーカーもある
 ようです。
 「光触媒」は、誰でも出来る一般的な方法ではありません。
 一部の業者が行っていて、あとでお話しますが窯業系のサイディ
 ングに使われる事が多いようです。
 なお、「光触媒」は「抗菌作用」もあるので内部で使われる事も
 あります。

■寒冷地で使われることが多い「鉄板サイディング」

 私の住むところも裏磐梯という寒冷地です。
 一般的に雪国では、鉄板サイディングを使います。
 ちなみに、ここ裏磐梯では、本物の木を外壁材に使うケースが多
 いようです。
 自然に溶け込むような素材を選ぶなら、木を張るのは効果的です。
 ですが、耐久性が乏しいので、張る場所を考えて計画する必要が
 あります。
 また、ログハウスもいいですね。

■最近の外壁材のトレンド

 2、3年ぐらい前から「鉄板サイディング」でも、デザイン性を
 考えたサイディングが増えてきました。
 波型の素材を生かしたサイディングです。
 例えば、ガルスパン(アイジー工業)やアイアンベール(Ykk ap)
 などです。
 他社メーカーでも開発されて、多く作られるようになりました。
 そして街で良く見かけるようになって来ました。
 昔ながらの職人に言わせると「波トタン」みたいで安っぽいなぁ
 と言われてしまう素材です(笑)。
 ですが、急激に普及してきました。

■張り分けてみる

 全体を同じ素材、同じ色で、おおうというのも考えられますが、
 サイディングを張り分けてみるとデザイン性がアップします。
 鉄板サイディングと窯業系サイディングを張り分ける。
 または、窯業系サイディングと木材を張り分けるということを、
 すると格段におもしろい建物になって来ます。
 「外壁材」は、遊び心を持って選ぶことでオリジナルな住まいに、
 近づくのではないでしょうか。

■一般的な「窯業系サイディング」

 窯業系サイディングとは、主原料にセメント質の原料や、繊維質
 の原料を成型して、硬化させたものです。
 木繊維や木片が入っているもの、パルプや合成繊維を補強材とし
 たものがあります。
 施工性が良く、耐久性がありデザイン性が豊富です。

■落ち着きのある住まい

 レンガのような形のものや木材の板状の形をしているものなど、
 さまざまです。
 日本の風土にあっているせいか、現在では、一番普及しているの
 ではないでしょうか。
 金属にはない、落ち着いた感じが特徴です。

■「左官職人さん」の昨今

 今までの外壁の仕上げ材として考えるなら他には、モルタル塗り
 などが考えられましたが、現在では、モルタル塗りの外壁材は、
 減って来ています。
 タイルやレンガを張った建物は、まだまだ存在していますが。。
 ですが、左官屋さんが現在は少なくなっているので、左官の職人
 さんに聞いてみると、最近ではあまりモルタルやタイル、レンガ
 などの外壁材を使う建物は少なくなったと聞きました。
 職人の技を生かせるところなんですが、現在の左官屋さんは、玄
 関のタイルや台所などのタイル張りなどの仕事がほとんどだと言
 います。
 最近では、健康ブームのせいか、内部の壁を「珪藻土」塗りなど
 にする住まいが増えているので、私としては、ほっとしています。

■欠かせない「シーリング材」

 サイディングのつなぎ目やサッシ周りのすきまをうめる材料。
 防水材とも言えます。
 外壁などに使われる、最近のシーリング材は、性能が良くなって
 来ています。
 変性シーリング材といって、動きに対応した柔軟性のあるものも
 あります。
 ただし、シーリング材は防水するために効果はありますが、耐用
 年数が短いという欠点もあります。
 外壁周りの防水処理は、サイディングの外側ではなく、外壁材の
 下地の段階で、防水を施しておくのが、良いようです。
 住宅保障での検査でも、外壁下地検査という項目があるぐらいで
 すから、シーリングに頼らない下地づくりが必要です。

■外壁材は住まいの「顔」

 外壁材で、住まいの「顔」が変わってきます。
 デザインや個性を生かした建物でも、外壁に使われる「素材」を、
 吟味します。
 もちろん外壁材だけでは、住まいの「顔」が決まるわけではありま
 せんが、「素材」の「種類」などは、あらかじめ検討しておくと、
 さらに住まいづくりが楽しくなるでしょう。

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