■「外壁材」とは
住まいの「外壁材」とは、その名の通り建物の外側に来る材料の
ことです。
さまざまなタイプがありますが、今日は「サイディング」につい
て考えていきます。
「サイディング」とは、建築物の外壁に用いられる耐水・耐候性
に優れた板(ボード)のことです。
最近では、一般的に使われているのは、鉄板のタイプと、窯業系
という2つが普及しています。
■「鉄板サイディング」の「鉄板」
「鉄板」とは、最近では亜鉛とアルミの合金である「ガルバリウ
ム鋼板」が多く使われている材料で、また「金属サイディング」
とも言います。
「ガルバリウム鋼板」とは、屋根材としても使われていますが、
外壁材としても普及しています。
「ガルバリウム鋼板」の特徴としては、長期耐久性があり、亜鉛
鉄板の約3から6倍の耐久性が期待できる優れた表面処理をされ
た鋼板です。
■「ガルバリウム鋼板」を使った材料
現在では、鉄板というとほとんど「ガルバリウム鋼板」のことを
指します。
昔(2から3年前)で言う鉄板とは、違います。
皆さんが計画されている住まいで鉄板になる部分、例えば、屋根
材や、外壁材で、ガルバリウム鋼板が使われているか確認するこ
とが必要です。
鋼材メーカーも従来型の鉄板を作っていないとも言います。
また鉄の不足により、昨年ぐらいから鉄板の価格が上がっている
ことにも注意が必要です。
■「鉄板サイディング」では、断熱材が間に入っている
外壁に鉄を使うわけですから、熱をもろに受けてしまいます。
そこで、サイディングメーカーは、断熱材をはさみこんで、熱が
伝わりにくいようにしています。
熱を伝わりにくくし耐久性を持たせた外壁材、そして汚れにくい
外壁材は理想ですね。
■「光触媒」の登場
最近では、汚れ防止に「光触媒」を散布しているメーカーもある
ようです。
「光触媒」は、誰でも出来る一般的な方法ではありません。
一部の業者が行っていて、あとでお話しますが窯業系のサイディ
ングに使われる事が多いようです。
なお、「光触媒」は「抗菌作用」もあるので内部で使われる事も
あります。
■寒冷地で使われることが多い「鉄板サイディング」
私の住むところも裏磐梯という寒冷地です。
一般的に雪国では、鉄板サイディングを使います。
ちなみに、ここ裏磐梯では、本物の木を外壁材に使うケースが多
いようです。
自然に溶け込むような素材を選ぶなら、木を張るのは効果的です。
ですが、耐久性が乏しいので、張る場所を考えて計画する必要が
あります。
また、ログハウスもいいですね。
■最近の外壁材のトレンド
2、3年ぐらい前から「鉄板サイディング」でも、デザイン性を
考えたサイディングが増えてきました。
波型の素材を生かしたサイディングです。
例えば、ガルスパン(アイジー工業)やアイアンベール(Ykk ap)
などです。
他社メーカーでも開発されて、多く作られるようになりました。
そして街で良く見かけるようになって来ました。
昔ながらの職人に言わせると「波トタン」みたいで安っぽいなぁ
と言われてしまう素材です(笑)。
ですが、急激に普及してきました。
■張り分けてみる
全体を同じ素材、同じ色で、おおうというのも考えられますが、
サイディングを張り分けてみるとデザイン性がアップします。
鉄板サイディングと窯業系サイディングを張り分ける。
または、窯業系サイディングと木材を張り分けるということを、
すると格段におもしろい建物になって来ます。
「外壁材」は、遊び心を持って選ぶことでオリジナルな住まいに、
近づくのではないでしょうか。
■一般的な「窯業系サイディング」
窯業系サイディングとは、主原料にセメント質の原料や、繊維質
の原料を成型して、硬化させたものです。
木繊維や木片が入っているもの、パルプや合成繊維を補強材とし
たものがあります。
施工性が良く、耐久性がありデザイン性が豊富です。
■落ち着きのある住まい
レンガのような形のものや木材の板状の形をしているものなど、
さまざまです。
日本の風土にあっているせいか、現在では、一番普及しているの
ではないでしょうか。
金属にはない、落ち着いた感じが特徴です。
■「左官職人さん」の昨今
今までの外壁の仕上げ材として考えるなら他には、モルタル塗り
などが考えられましたが、現在では、モルタル塗りの外壁材は、
減って来ています。
タイルやレンガを張った建物は、まだまだ存在していますが。。
ですが、左官屋さんが現在は少なくなっているので、左官の職人
さんに聞いてみると、最近ではあまりモルタルやタイル、レンガ
などの外壁材を使う建物は少なくなったと聞きました。
職人の技を生かせるところなんですが、現在の左官屋さんは、玄
関のタイルや台所などのタイル張りなどの仕事がほとんどだと言
います。
最近では、健康ブームのせいか、内部の壁を「珪藻土」塗りなど
にする住まいが増えているので、私としては、ほっとしています。
■欠かせない「シーリング材」
サイディングのつなぎ目やサッシ周りのすきまをうめる材料。
防水材とも言えます。
外壁などに使われる、最近のシーリング材は、性能が良くなって
来ています。
変性シーリング材といって、動きに対応した柔軟性のあるものも
あります。
ただし、シーリング材は防水するために効果はありますが、耐用
年数が短いという欠点もあります。
外壁周りの防水処理は、サイディングの外側ではなく、外壁材の
下地の段階で、防水を施しておくのが、良いようです。
住宅保障での検査でも、外壁下地検査という項目があるぐらいで
すから、シーリングに頼らない下地づくりが必要です。
■外壁材は住まいの「顔」
外壁材で、住まいの「顔」が変わってきます。
デザインや個性を生かした建物でも、外壁に使われる「素材」を、
吟味します。
もちろん外壁材だけでは、住まいの「顔」が決まるわけではありま
せんが、「素材」の「種類」などは、あらかじめ検討しておくと、
さらに住まいづくりが楽しくなるでしょう。
