2005年12月19日

■住まいの柱(快適住宅論No.010)

■[建築材料・構造編]住まいの「柱」

 構造材として大切なもの、それは柱です。
 柱は、住まいを支えてくれる大切な存在です。
 日本では、在来木造軸組み工法が一般的ですが、だんだんと枠組
 み壁工法という新しいものが増えてきているようです。
 どちらとも長所、短所を持っています。
 住まいをつくる場合には、多くは木造ですが、軽量鉄骨造や鉄筋
 コンクリート構造なども考えられます。
 私は昔から木の住まいを見てきているので、私は在来木造軸組み
 工法がいいですね。
 暖かな住まい、自然素材のある住まいを考える場合には、いいと
 思います。

■「柱」の種類

 柱には、まず大きさがあります。
 3.5寸(さんずんごぶ)、4寸(よんすん)と大きさを寸(すん)
 であらわします。
 1寸は、尺間法でいう1尺の10分の1です。
 1尺は、300.3ミリ。なので1寸は、ほぼ30ミリとなります。
 建築では、この尺間法とミリで表現するのが一般的です。
 なので現場の大工さんが話したりする用語でわからない時がある
 のは、この尺間法で話しているときではないからでしょうか。
 他にも建築の専門用語がありますが、この尺の考え方がわかると
 楽しくなります。3の倍数で考えればいいんですね。
 例えば、1寸2分。となったらどうでしょう。
 1寸は、先ほどの通り30ミリ、2分は、寸の10分の1なので6ミリ。
 答えは、36ミリとなります。
 柱に話を戻すと、3.5寸は、105ミリ。4寸は120ミリとなります。
 一般的な柱は、3.5寸が多いようです。

■ついでに尺間法を少し考えて見ましょう。

 1尺(いっしゃく) ≒  300.3ミリ[mm]
 3尺(さんじゃく) ≒  910ミリ [mm]
 6尺(ろくしゃく) ≒ 1,820ミリ [mm]= 1間(いっけん)

 となります。
 この3尺や6尺(1間)は柱と柱の間隔になります。
 在来木造軸組み工法では、
 基準が910ミリ、1,820ミリとして設計され建てられます。
 これが「モデュール」といいます。
 3尺×6尺の大きさを1畳とします。
 そして、この畳が2枚(6尺×6尺)で1坪として、家全体の大き
 さを表現します。面積でいうと

 1畳 = 1.6562平方メートル[m2]
 1坪 = 3.3124平方メートル[m2] です。

 例えば、30坪のお住まいなら、30坪×3.3124m2=99.372m2です。
 約100m2というふうになります。
 この尺をベースに部屋を配置していきます。

■この3尺(910mm)か1メートル(1,000mm)、尺モデュールかメータ
 ーモデュールの違いで住まいの作り方は根本的に異なって来ます。

 木の住まいには、尺に合わせた材料でつくるのが適しています。
 メーターモデュールに尺を入れた考え方で設計することもありま
 すが、尺とメートルの考え方が入ってくると少し難しくなります。

■メーターモデュールの考え方だと部屋の大きさそのものが変わっ
 てきます。3尺から9センチずつ大きくなるとかなり大きな変更に
 なります。面積が大きくなることや、部材に半端が出てしまうな
 どが考えられます。

■このメルマガでは、尺間法とメーターモデュールでは、両者を合
 わせたハイブリッドな工法をお勧めしていきます。
 設計は、難しいんですが、一度フォーマットを決めてしまえば、
 優れていることがあります。

 両者の良いところをミックスした工法でつくって行きます。
 詳しくは[モデュール編]として書く予定なのでしばらくお待ち下
 さい。

■「柱」の素材

 通常「柱」は「杉」が使われます。
 そして「檜(ひのき)」そして「集成材」があります。
 私が一つ目にお勧めなのが「杉」の乾燥材です。
 一般的で価格も抑えられ乾燥材であるので、割れや変形がしにく
 いからです。
 また次に、お勧めなのは「集成材」です。
 材質は、ホワイトウッド(スプルス)。
 檜より安く、「杉」材より構造材として安定しているからです。

■なぜ「集成材」なのでしょう?

 快適な住まいは、暖かな空間を確保するため、高気密・高断熱化
 をして行きます。すると木材に負担がかかって来ます。暖かな住
 まいでは乾燥しやすいからです。

 「集成材」では乾燥材を30ミリほどにスライスしてつなぎ合わせ
 ているので、変形がおこりにくくなっています。

 健康素材である珪藻土などの材料を内部に塗る場合などは、乾燥
 収縮にによるヒビ割れに注意する必要があるので集成材を組み合
 わせると割れにくくなります。

■「柱」は、住まいになくてはならないもの

 当たり前ですが「柱」は住まいになくてはなりません。
 その「柱」が、構造的な役目をきちんと発揮するには、素材を選
 定するときに、家のタイプによって考えなければない大きなポイ
 ントであることは、わかっていただけたのではないでしょうか。

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