
「井上靖研究会」は一年に一度夏に井上靖のゆかりのある地で開催されていて、今年は『小磐梯』の舞台、裏磐梯での開催です。
エコツーリズムカレッジでもカリキュラムに組入れ特別講義として開催しました。
研究会の方をはじめ一般の方、百人を超える講義になり大盛況でした。
一.研究発表 奥羽大学教授 田村嘉勝先生より
小説『小磐梯』のゆくえ−語り継がれる<小磐梯>噴火
一.講演 詩人・文芸評論家 秋谷豊先生による
『氷壁』と『星と祭』の舞台−穂高とヒマラヤをめぐって−
一.井上家代表挨拶
田村先生の研究発表の後、『小磐梯』を「しょうばんだい」と読むか「こばんだい」と読むかという議論になり、せっかく地元の方がいらっしゃるので地元の方に聞いて決めましょうということになりました。
昔から「こばんでい」と言われていて噴火の話も「こばんでいが抜けた」と聞いてきたという話から、「こばんだい」に落ち着きましたが、小説のタイトルとして読むには「しょうばんだい」でも良いでしょうと落ち着きました。
秋谷先生は、井上靖先生との共通の山のお話や小説が書かれた頃の社会背景や込められた気持ちをお話して頂きました。
84歳の高齢ですが、元気いっぱい壇上で休むことなくお話されました。
今回は大変貴重なお話を聞くことが出来ました。
井上家を代表して長女の方が挨拶しました。
靖先生が亡くなられて今年で17回忌を迎えるそうです。
また、来年は生誕100年を迎えるそうで、国内をはじめ海外でも井上先生の功績を讃えいろいろなイベントが企画されているそうです。
福島県にも大変ゆかりの深い方です。また先日の7月15日は1888年に磐梯山大爆発が起こった日です。
井上靖の代表作『小磐梯』を読んでいない方は、ぜひ読んでみてはどうですか?
酒井美代子